下部組織出身のヘアマンを味わった苦境
現在24歳のヘアマンは、2008年にザールブリュッケンU-17からボルシアMGの下部組織フォーレン・アカデミーに加入した。ボルシアMGU-19でプレーした後の2010年、トップチームに昇格を果たしている。下部組織から7年に渡ってプレーし続け、今ではすっかりボルシアMGの顔となった。
ヘアマンのフェイスブックに「きっとグラッドバッハのスティーブン・ジェラードになる」と書き込むファンもいる。5月3日付の『ヴェルト』電子版のインタビューによるとヘアマンは、この先もメンヘングラッドバッハに長く留まりたいとも考えているようだ。
そして14-15シーズンは、ボルシアMGがブンデスリーガを3位で終え、チャンピオンズリーグ出場権を獲得する原動力となる。結果的に「良いシーズンを送った」ヘアマンだが、シュトゥットガルトとの開幕戦はベンチで迎えていた。アウクスブルクから新加入のドイツ代表アンドレ・ハーンにポジションを奪われてしまう。
しかしヘアマンは苦境を好機に変えた。指揮官ルシアン・ファブレから送られた「君はさらに技術を磨いて肉体改造に取り組むんだ」というアドバイスに素直に従う。筋肉を付けて体重を3kg増やすことに成功したヘアマンは、前半戦では徐々に左サイドで出場機会を得ると、ハーンが負傷で離脱した隙に、後期の開幕戦で右サイドの定位置を奪還する。
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