体を張れるし、強いし、特にゴール前での強さを発揮できる」
イラク戦の地・日産スタジアムが昨年9月のベネズエラ戦で記念すべき代表初ゴールを決めた場所ということで、本人も原点に返った真っ白な気持ちで次のゲームに挑むつもりのようだ。
「初得点を決めた非常に感慨深い場所でもありますので、ここからいい形で再スタートを切れたらいいなと思います。ここがW杯へのスタートでもある。W杯は幼い時からの夢でもありますし、W杯に出たいという思いでサッカー選手になりないとも思った。それを自分の力で手繰り寄せたい。
ここから全部の代表に選ばれたいという気持ちもあります。そういう意味でも、自分の勝負というか、大事な分岐点でもあるかなとも思います」と武藤は今一度、気持ちを引き締めた。
彼が新たなキャリアを踏み出すことになるマインツで、2シーズン連続2ケタ得点を挙げた岡崎慎司との競演も3月2連戦以来。
岡崎は武藤の移籍について「体を張れるし、強いし、特にゴール前での強さを発揮できる。自分も代表でCKの時にマークについたりしたけど、外す動きって言うのはやっぱり特別だから点が取れてるし、ホントに可能性は無限大だと思う。一気に活躍するのは難しいし、周りも期待ばかりしないでほしいとは思うけど、可能性はホントに大きいですね」とエールを送っていた。
「オカさんはFWとして全ての能力が高いですし、自分が見習わなければいけないところもあります。彼の全てを今からゲットするのは難しいので、本当に自分に必要なところを抜粋しながらレベルを高めていけたらいいなと思います」と武藤は自分の先を走っている先輩FWの客観視しつつ、可能な限りよさを取り入れたいと考えている。
そういう取捨選択が的確にできるのが、慶応大学卒のインテリFWの絶対的な武器と言える。