最悪のタイミングで映画を発表したFIFA【写真:Getty Images】
汚職事件に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)が題材となった映画に批判が集まっている。話題となっているのは2014年6月に発表された映画『United Passions』だ。
同映画は制作費1900万ポンド(約27億円)のうち、84%に当たる1600万ポンドをFIFAが出資した。内容はゼップ・ブラッター会長を含む3名のFIFA幹部の活躍に焦点が当てられており、ワールドカップ成功によってサッカーが世界でも最も人気のあるスポーツとなったと称賛されている。まさにFIFAによる自画自讃的なストーリーだ。
アメリカ『ハリウッド・レポーター』よれば、同映画は先週金曜日に公開した金曜日と土曜日での興行収入はわずか607ドル(約7万円)。ある映画館では観客が1人しかいなかった日もあったという。
汚職事件によってブラッター会長が次回の会長選での辞任に追い込まれるなかでの公開ということで、同映画への批難が集中。米紙『ニューヨーク・タイムズ』は「見るに耐えない映画」と酷評した。その他にも各紙から「赤面してしまう自尊心の塊」「恥知らずのプロパガンダ」といった評価を受けている。
予期していなかったとはいえ、最悪のタイミングでの公開となってしまった同映画。ここまで酷評されてしまうと、逆に一度チェックしたくなるかもしれない?
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