パトリス・エブラは不名誉な記録を2つ樹立
先制点を挙げたイバン・ラキティッチは、ELとCLを2年連続で制した史上初の選手となった。昨季はセビージャでキャプテンとしてEL優勝を果たしている。
そのクロアチア代表MFが開始4分で挙げた先制点はCL決勝史上4番目に早い時間でのゴールとなる。史上最速は“イスタンブールの奇跡”で有名な2004-05シーズンの決勝で当時ミランのパオロ・マルディーニのゴールだ。
ユベントスの選手にも記録が生まれている。左SBで先発出場したパトリス・エブラは3クラブで5度目のCL決勝に臨み、4度目の準優勝に終わった。これにより、異なる3クラブ(モナコ、マンチェスター・ユナイテッド、ユベントス)で出場しながらCL決勝に敗れた史上唯一の選手、さらにCL決勝で4度敗れた史上初の選手という不名誉な記録を達成している。
優勝したのはマンチェスター・ユナイテッド時代の2007-08シーズンのみで、モナコ時代の2003-04シーズンはポルトに敗れている。
名誉なものも、不名誉なものも、様々な記録が生まれた今年のCL決勝。来季はどんなドラマが生まれるだろうか。進化を続けるMSNトリオや、完成度が年々高まるユーベの組織力に来季も大注目だ。
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