ユーベがバルサに勝てる5つの理由とは?
2月を振り返ってみると、2014-15シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の優勝予想をするテレビ番組にゲストとして呼ばれた私は無難に「バルサ」と答えた。
ルイス・エンリケとリオネル・メッシの確執が騒がれなくなった今年の始めには、バルセロナに平穏が戻っていた。今季のカタルーニャのチームは総合力で見れば欧州のベストである。特にアルゼンチンのメッシ、ウルグアイのスアレス、ブラジルのネイマールら南米強豪3ヶ国のベストプレーヤーで形成される3トップは突出している。
しかしながら、数ヶ月前を遡ると、2年前のドルトムントや昨年のアトレティコ・マドリーのような挑戦者の役割を今季のユベントスが演じようとは誰も予想していなかったことだろう。
上記のクラブが決勝に上がったこととバイエルン・ミュンヘンやレアル・マドリーら有力候補に敗れた両方のケースを見ても、今季だけが違う結果になると考える理由は数少ない。しかし、バルセロナがビッグイヤーを掲げるチームとして思い描かれるとしても、アッレグリのチームにもチャンスがある理由が5つある。
理由1:ユベントスはスペインや欧州の大部分とは一線を画するクラブであり、攻守ともに優れたプレーをすることができる。
スペインのフットボールは、全てのチームがサポーターやメディアから勝利を期待されるため、観戦するには非常におもしろい。例えば、エルチェやグラナダのようなチームがバルセロナやレアル・マドリーとのアウェイ戦でやみくもに攻撃したとしても問題ない。
100回のうち99回をバルサやマドリーに4、5ゴールを奪われて敗れたとしても、エルチェやグラナダにとっては自分たちのスタイルをさらけ出したという功績になる。
ユベントスはそういった手法をとらない。ビアンコネーリは、欧州屈指のDFを有しており(たとえキエッリーニが欠場したとしても、エブラ、ボヌッチ、バルザーリ、リヒトシュタイナーは全体的にバルセロナの守備陣よりも優れている)、攻撃だけではなく必要に応じて激しくコンパクトに守れる4人のMF(ピルロ、マルキージオ、ポグバ、ビダル)のサポートもあり、簡単に得点を許さない。