「練習を軽くという概念がたぶんあの監督にはないと思う」
6月2連戦(11日=イラク戦、16日=シンガポール戦)に向け、1日から千葉県内で行われている欧州組の日本代表も5日目を迎えた。
5日の午前中は、4日午後にオフを取った長谷部誠(フランクフルト)、川島永嗣(リエージュ)、吉田麻也(サウサンプトン)ら8人も合流し、岡崎慎司(マインツ)と長友佑都(インテル)を加えた10人が参加。
先行組が4人1組のパス交換や細かいドリブルからのシュートなどボールを使ったメニューが多めだったのに対し、岡崎・長友コンビは相変わらず走りがメイン。
時間は1時間半と短かったが、「練習を軽くという概念がたぶんあの監督にはないと思う。休んで少しリフレッシュはできましたけど、監督が言ってるように、週末に疲れがたまるってことなんで、明日も明後日も結構やるのかと思います」と長谷部もヴァイッド・ハリルホジッチ監督の猛烈ぶりに舌を巻いていた。
そして午後には本田圭佑(ミラン)と香川真司(ドルトムント)の両エースがついに合流。雨の降りしきる中、2時間近いハードな走りを消化した。
先行組10人が15×15m程度のエリアを使った6対3、ペナルティエリアでの4対4+GKなど実戦的な色合いの強いメニューをこなす傍らで、本田らは22分間のランニング、タッチラインを18秒・ゴールラインを30秒で12セット走るインターバルトレーニングなどに次々とトライ。
ACミランで4-3-3の右FWに入っている本田といえども、ここまでの走力強化はやっていないのか、最初の22分間の走りでは少し遅れ気味になり、インターバルトレーニングでは非常に苦しそうな表情をのぞかせた。彼にとってはまさに過酷な練習だったようだ。