最優先事項は新たなFWの獲得
また5つの要素は、戦術的な意味合いで言えば、嗜好するプレッシングスタイルの実現のためにも要求するのだろう。トゥヘルは座右の書が「グアルディオラが率いたバルセロナ」であること、とりわけ「ペップ・バルサのゲーゲンプレッシング」に感銘を受けたことを明かしている。
クロップから引き継ぎを受けるのであれば、これから率いるBVBでもやはりプレッシング、ゲーゲンプレッシングを基本路線とするのだろう。特殊なプレッシングスタイルの実現のために、「勤勉」、「謙虚」、「勇気」、「誠実」、「粘り強さ」はどれを取っても欠かせないものだ。
そこでチームの編成面では、ワントップの問題が依然として残ったままとなっている。シュポルトビルト誌は「今ではトゥヘルの優先すべき目標」として、「6月終わりのトレーニングのスタートまでにもう一人の新しいFWと契約を交わすこと」と記した。
昨夏に獲得したインモービレはドイツに馴染めず、ASローマに移籍する可能性がある。また昨季は公式戦で24ゴールとチーム最多得点を記録したオーバメヤンを、トゥヘルは右サイドの選手と見ている。
ドルトムントはホッフェンハイムのFWケヴィン・フォランドの獲得に動いていた。しかしフォランドは昨季の終わりにホッフェンハイムと2019年まで契約を延長し、ドルトムントは断られてしまう。
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