「新たな競争が自分は楽しみですね」
「マインツでの今季を振り返ってみると、8点で前半を終えて点が取れなくなってから、4点だけど、自分的にはよく盛り返したなと思いますね。チャンスの数を見てもムリかなと思った。でも途中で監督も変わって、雰囲気も一転して、チームの士気も上がって、1つのきっかけから自分の壁を打破させてもらえた。
フライブルク戦の2得点はすごく大事だったし、あれがなかったらチームも最後まで残留争いしてたんじゃないかと。個人的にも意地を見せられた。昨年2ケタ行ったからこそ、今季も意地で12点行けたと思います。
そういう中で代表に来たけど、(ロシアへの)この3年間は競争意識をもっと芽生えさせなきゃいけない。監督は刺激を与えてるし、みんなに戦いの場を用意してる。
僕らにも『代表経験はあるし、試合にも出てるかもしれないけど、何も用意していない。自分で(レギュラーを)つかみ取って、チームも引っ張って行ってほしい』と強調してました。新たな競争が自分は楽しみですね」と彼は危機感を煽るハリルホジッチ流のチームマネージメントを前向きに受け止めている。
マインツに残留するか否かはまだ分からない。もしも残留となれば、武藤嘉紀(FC東京)とポジション争いを強いられる可能性もゼロではない。日本代表でも昨季ドイツで目に見える成長を遂げた大迫勇也(ケルン)との定位置を競うことになる。29歳になった侍ストライカーが足を止めている暇はない。
「武藤は体を張れるし、特にゴール前での強さを発揮できる選手。代表に来てCKとかでマークについたりした時、それを外す動きが特別だと思ったし、だから点取れてる。ホントに可能性は無限大だと思います」と彼自身、武藤からいい刺激を受けている。
8日からはその新星とともに同じピッチに立つことになる。そのときに彼らしいダイナミックな走りとゴールでアピールするため、今日も岡崎は走り続ける。
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