「もっとうまくなりたいって思いが顕著に出る」
けれども、この日午後の極めて細かいテクニック練習には面食らった様子。「改めて技術が大事だっていうことを感じました」と岡崎は神妙な面持ちでコメントした。
「自分はそこまで技術で勝負してない部分はあるんですけど、結局ゴール前で必要なのは、監督も言ってたけど、点取ること。点取るためには細かい密集地帯でドリブルすることも大事になってくる。アウトサイドやインサイドでリフティングするのか、シュートを打つときにボレーにするのかもそうだけど、監督はなぜこれが必要かを明確に言ってくれる。
アウトサイドでのトラップもしっかりできれば、とっさにチャンスが来た時にいい姿勢になるし、バランスもよくなる。そういう技術が必要だというのはホントに理解できる。監督は1週間に1回はやれってことなんで、チャレンジしたいと思います。
ただ、技術の練習をもう1回やり直すってことではなく、上乗せして行くってこと。サッカー選手である以上、技術は大事だし、こういう練習をすると、もっとうまくなりたいって思いが顕著に出る。単純に『サッカー小僧』として思いました。
今日は小学生もいたけど、『どんなふうに俺たちを見てるんだろうな』と。ああいうところで恥をかくから、余計にそう思う。すごく新鮮でした」と日本代表エースFWは童心に返って、さらなるレベルアップを誓っていた。
この日午後のシュートパターン練習でも、回数を重ねるごとに外す確率が高くなり、本人も不完全燃焼感を覚えた様子だった。そういう課題に直面するたび、真正面からぶつかってハードルを超えようとするのが岡崎だ。
だからこそ、彼は今季ブンデスリーガ1部で2シーズン連続2ケタゴールという結果を残すことができた。ハリルホジッチ監督の高い要求は、泥臭い点取屋の闘争心に火をつけるいいきっかけになるだろう。