八百長疑惑が次々と浮上するスペイン【写真:Getty Images】
現地5月31日に行われたスペイン2部昇格プレーオフの試合に八百長疑惑がかけられていると西紙『エル・パイス』が報じている。
事件は初戦を1-1で終えたハリケーン対ログロニェスの2ndレグで起きた。ログロニェスが1-0とリードしたまま迎えた70分、主審を務めたフアン・ルイス・プリド・サンタナ氏が突然左ふくらはぎの痛みを訴え、ピッチに横たわった。
主審は12分間のインターバルを経てもピッチに戻ることはできず、ラインズマンが代役として試合を再開させた。すると、ハリケーンは試合終了間際にこの日2本目となるPK(1本目は失敗)が与えられ、ログロニェスの選手2人にはレッドカードが提示されるという奇妙な偶然が重なった。試合は延長の末にハリケーンが逆転勝利した。
この結果を受け、ログロニェスを率いるカルロス・パウソ監督は「盗難事件だ」と怒りを露わにしている。サンタナ氏は2年前の2部昇格プレーオフの試合でも残り20分のところで交代し、途中から別の審判員が笛を吹いているため、同クラブは不法行為が疑われる一連の映像をスペインサッカー連盟に提出し、主審が負った怪我の診断書を開示を求める意向だという。
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