FIFAのブラッター会長【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は2日、緊急記者会見を行い、ゼップ・ブラッター会長が辞意と再選挙実施の意思を表明。これを受け、FIFAのスポンサー企業が会長の判断を支持する声明を出した。
ブラッター会長は、FIFA複数幹部が贈収賄や資金洗浄の疑いで逮捕された汚職が明るみになった2日後に5選を果たしたものの、事務局長の名義で南アフリカ政府と元副会長が管理する銀行口座に巨額送金を行った事実が発覚し、組織の再建に収拾がつかない状態に陥った。そのため、ブラッター会長は自身が辞任することでFIFAの再建を図ることをついに決断したのである。
大手飲食メーカー「マクドナルド」は、「世界中のファンから信頼を取り戻すための一歩になることを望んでいます」とコメント。大手決済会社「VISA」は、「大規模で根本的な改革が必要だとFIFAの認識がそれを促した」と評価する一方で、「組織内で早急に問題を解決し、競技の名誉回復のためにも世界中に向けて正しい倫理を示すことを期待する」と、改革を求めた。
また、大手飲料メーカーの「コカ・コーラ」は、「前向きな一歩。この決定が21世紀型組織への転換を促すと信じている」とコメントし、大手スポーツメーカーの「アディダス」も、「再建に向けて正しい道への歩み」と、ブラッター会長の辞意を支持する声明を発表している。
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