「攻撃も守備もしっかりやらないといけない」
6月2連戦(11日=イラク戦、16日=シンガポール戦)に向け、1日から千葉県内でスタートした欧州組のみの前倒しの日本代表合宿。2日目の2日は10時半と17時からそれぞれ2時間弱のトレーニングがみっちり行われた。
参加者は前日と同じ長谷部誠(フランクフルト)、川島永嗣(リエージュ)、吉田麻也(サウサンプトン)、清武弘嗣・酒井宏樹(ともにハノーファー)、大迫勇也(ケルン)、酒井高徳(シュツットガルト)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)の8人。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は恒例の練習開始時の青空ミーティングを午前15分弱、午後8分間実施。「勝つためには走ることが非常に大事だ」と選手たちに徹底したという。
その象徴が、午前に盛り込まれたインターバルトレーニング。タッチラインとゴールラインの160m程度の距離を30秒でダッシュし、30秒で回復を図る方式だったが、個々の状態や走力に合わせてグループ分けされ、第1組の酒井宏樹は165m、第2組の長谷部、清武、酒井、原口が163m、第3組の吉田、大迫が161m、最終組の川島が159mという具合に微妙に変化がつけられた。
だが、川島は8本、吉田は10本でリタイアを余儀なくされ、12本をフルに走り切ったのは6人だけだった。
「監督は心肺機能と回復力は見たかったんじゃないですか。きついですけど必要なことだから、続けていかないと。ケルンでもそうですけど、今のサッカーは走らないやっていけない。
攻撃も守備もしっかりやらないといけないんで、走ることは本当に大事。チームからもアグレッシブにプレーしてくれと言われています」と完走した大迫はドイツで磨きをかけた走力で、ハードなメニューを消化し切ったという。