辞意を表明したゼップ・ブラッター会長【写真:Getty Images】
複数幹部が贈収賄や資金洗浄の疑いで逮捕された汚職事件に揺れる国際サッカー連盟(FIFA)は、2日に緊急記者会見を開催した。
会見には5期連続会長に選出されたゼップ・ブラッター氏が出席しコメント。
「先日の選挙で私の再任が決まったが、クラブや関係者など、サッカー界の全体の支持を得られていない。自分は会長の立場をよく考えている。会長選は終わったが、FIFAが向き合ってる問題はまだ終わらない。FIFAには深い改革が必要だ。だから臨時総会を開催して、新しい会長を選ぶ、その時まで私は会長の役割をする」
再選を果たしたものの事件の収拾がつかず、各国協会関係者をはじめとする多くの批判にされされているブラッター会長。今期をもって退任を決めていた同会長は「私は辞任する。次の総会は来年メキシコで行われる予定だが、臨時総会ををなるべく早めに開催するようにお願いしたい。私は再び立候補しない」と、辞意を示した。
これを受けてコンプライアンス委員長を務めるドミニコ・スカラ氏は「これはFIFAとサッカーに携わる者としての責任のある行動だ。彼は本当にFIFAとサッカーのためを考えての行動だとわかっている。私は彼の行動をリスペクトしたい」と、ブラッター会長の決断に理解を示した。
さらに、次の会長選と臨時総会については「ブラッター会長が早めに臨時総会を開催するようにお願いしたが、会長選挙の在り方も改革の対象となる。立候補したり候補を審査する為に最低でも4ヶ月の時間が必要」と話し、すぐには開催することが出来ないことを明かしている。
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