代表でも中心に。飛躍を目指す清武
代表で絶対的な存在感を示し続けるためにも、本人がフランクフルトで感じたテーマである攻撃面をより改善していくべきだ。
「代表は2ボランチだと思うし、その形になればもう少し前に行ける形も多くなるのかなと。この代表では攻撃の部分でもっともっとやっていきたいかなというのはありますね」と長谷部は攻めに絡む意識をより一層、向上させていくつもりだ。
国際Aマッチでのゴールは2011年1月のアジアカップ(カタール)・シリア戦以来、4年以上も奪えていない。今回は得点というテーマに挑むことも必要と言える。
清武の方もトップ下で香川真司(ドルトムント)、柴崎岳(鹿島)らと定位置を争ううえで、やはり求められるのがゴールだ。今季のハノーファーでその重要性を誰よりも強く感じたのは確か。本人の口からも「得点」という言葉がハッキリと出ていた。
「競争はないといけないですし、その中でいい選手が使われると思うので、いい合宿をして2試合をいい調子で迎えられるようにしたいです。自分としては得点がほしいなと。
一発でゴールに向かえるようなパスだとか、ゴールに絡む仕事がペナルティエリアの中でできればいいかなと思います。後ろはうまい選手がいるので、しっかり任せて、トップ下とトップはゴール前でやれればいい」と清武自身、ドイツで体得したゴール前のいい感覚をハリルホジッチ監督率いる日本代表に持ち込む構えだ。
清武は2014年ブラジルワールドカップ惨敗後に「4年後のロシアでは長谷部さんみたいにキャプテンマークを巻いてピッチに立つという夢ができた」と語っていた。それを現実にするためにも、予選で地位を固めていくことが肝要だ。
そして、長谷部も自らを追いかける後輩から刺激を受けることで、さらなる力強さを発揮していくだろう。
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