注目したいのがウイングの4名【写真:Getty Images】
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に読み上げられた2018年ロシアW杯アジア2次予選最初の日本代表メンバー25人。
まず、ハリルホジッチ監督は、その25選手をGK、DF、MF、FWだけではなく、自らが取り入れる4-2-3-1のフォーメンションに適したポジションごとに振り分けて紹介した。
DFならSB4名とCB4名、MFはボランチ4名とトップ下2名、FWにはウイング4名とセンターFW3名といった形で発表した。
その中で注目したいのがウイングの4名。本田圭佑を筆頭に、宇佐美貴史、武藤嘉紀、そして現体制では初招集となる原口元気が名を連ねた。
本田については、指揮官が「違いを作る選手。大きな期待を寄せている」というように、やはり現在の代表チームでは頭一つ抜けた存在であることは当然だ。
その“絶対的支柱”に加えて宇佐美、武藤、原口という若く才能に溢れ将来を宿望される選手がそろうウイングは、現在の日本代表にとって最も強力かつ熾烈なポジションと言えるだろう。
ハリルホジッチ監督は、宇佐美について「私の話を受け入れ、良いシーズンを送っており、得点王も狙える。代表でかなりのことをしてくれる」とし、武藤は「かなりの能力がある。話もしっかり聞いてくれる」と語り、原口には「技術・戦術ともに能力が高い。ポジションを奪ってほしい」と期待を寄せた。
実際、ウイングにはフランクフルトに所属する乾貴士もいる。それでも指揮官は「パフォーマンスの差で彼らを選んだ」と強力な陣容に胸を張った。
その一方で、「もう少し修正も必要」と、課題も残されていることを強調。その上で「かなり向上する。より良くなる」とまだまだ伸びしろも残されていることの裏返しであることも述べた。
この強力で魅力的な両サイドを武器に日本代表は2018年ロシアW杯を目指す戦いに挑む。
【了】