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長友佑都 9年前

長友の残留を示唆したマンチーニ、高く評価されたユーティリティ性。運命を“少なからず”左右するエンポリ戦は先発へ

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

高く評価された長友のユーティリティ性

長友の残留を示唆したマンチーニ、高く評価されたユーティリティ性。運命を“少なからず”左右するエンポリ戦は先発へ
ライバルの欠場もあり先発が濃厚な長友【写真:Getty Images】

 そして31日のパルマ戦でも、長友は先発として起用される可能性がある。CBのビディッチが腰痛で招集外となり、彼が出場停止となった前節と同じ状況となった。さらに今節はダンブロージオも出場停止であり、招集メンバーのうちトップチームの本来のSBはサントンと長友だけという状況になっている。

 もっとも前節は中央をぶち抜かれたので、ラノッキアとファン・ジェズスでは危ないという判断をするかもしれないが(その場合はフェリペが入り、ファン・ジェズスの左SBスライドが濃厚)、戦術の維持を考えるなら長友という選択になるだろう。

 いずれにせよ重要なのは、試合で使われたら全力でチームの勝利に貢献し、マンチーニの信頼に応えられるかどうかということだ。守備では周囲に安定をもたらし、攻撃に出れば流れを作って点に絡む仕事ができれば、単に「使い勝手がある」ということ以上の信頼を受けることができる。

 現在、安定感という点では誰にも合格点は出ていない。サントンはニューカッスルで試合に出ていなかったことがたたって現在ガス欠状態。安泰といわれたダンブロージオも決定的な活躍ができず、「右SBも補強対象」とも報じられている。そしてCB陣は、前節で見たあの有様だ。

 ユーティリティ性のみならず、安定感とリーダーシップもアピールできれば、いよいよ長友を手元に置いておこうという判断にもつながるはずだ。

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