広島は安定した戦いでタイトルを目指す【写真:ダン・オロウィッツ】
明治安田生命J1リーグ1stステージ第14節が30日に行われ、サンフレッチェ広島は湘南ベルマーレと0-0と引き分けた。
試合後、広島の森保一監督は「後半の入りもビッグチャンスはうちにあったと思いますし、そういうところを決めていれば」と、悔しさを浮かべた。
前半からポゼッションをしながら相手を揺さぶっていたが、後半はそうしたプレーができなかった。その点については「相手のプレッシャーが良くなったというよりも、我々のポゼッションがうまくいかなくなった。ボールロストして相手のカウンターを受けるとか、勢いをつけさせてしまった」と振り返った。
2位につける広島だが、首位の浦和レッズとは6ポイント差に広がってしまった。湘南の戦いを称えたが、「勝ち点3が欲しかった」という言葉が本音だろう。
浦和はこの日も勝利し、1試合少ないながら独走態勢に入っている。森保監督はステージ優勝ももちろん目指しているが、年間王者への道も諦めていない。
「勝ち点をできるだけ積み上げて年間のトータルで3位以内に入れば必然的にプレーオフには出られるし、安定した戦いをすることによってステージ優勝も見えてくる」と語る。
さらに「神風みたいなサッカーをしてそれがOKなのか」と自らに問いかける。曰く「全くダメでチームが壊れてしまうのか、崩れ去ってしまうのかというサッカーをするより、安定した戦いをして最後のプレーオフに出て自分たちが優勝するというところをやっていったほうが我々らしい」と、広島がこれまで培ってきた戦い方で、着実に頂点に向かう意思を示した。
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