来季はより10番としての結果を
トリノ戦では、左サイドからゴール前へ飛び出すエル・シャーラウィを意識し、1発で彼がゴール前へと抜けられるようなパスも多く狙っていた。しかし、その半分以上は相手の守備に引っかかっていた印象だ。本田は自らの瞬発力や高速ドリブルで局面の打開を図る選手ではない。展開のスピードアップに貢献するためには、こういったパスの精度を上げていくほかはない。さらに追求してほしいところだ。
また、シュートへのさらなる強引さも必要となるだろう。調子が上向きになってきたナポリ戦から見ていても、エリア手前で前を向きシュートが狙えそうな場面でもパスを選択していた。相手がガチガチにスペースを固め、連係を図るための余裕が取れない局面では、単独でゴールへの道筋を切り開く必要も出てくる。
「前線で生き残るには点を取らないと。今の前線はひと昔に比べるとレベルが全体的に下がっているということで、こういった形で(自分も)なんとか一年間レギュラーをキープ出来た」と本田は語っていた。これは、自らの立場を冷静に踏まえた危機感の表れだと解釈する。
2年連続の不振を経験させられ、ファンは来シーズンこそ結果を何より要求してくるだろう。その時局面を打開し、結果を出せるプレイヤーとして信頼を勝ち取れるか。さらなる生存競争に挑むためにも、アタランタ戦での好パフォーマンスは必須だ。
【了】