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本田圭佑 9年前

本田圭佑は“必要な選手”になれるか? ミラン残留が濃厚の10番、最終節は来季の競争への第一歩

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

クラブも来季の本田残留を望む

 28日、ガンディーニ運営部長は『ミランチャンネル』に対し「決定的な活躍をしていなくても本田は常に存在している。現に彼の不在時、チームは著しくバランスを崩した」と語っていたが、終盤のパフォーマンスでチームに必要な人間であるということは内外に意識してもらえるようになった。

「自分は必要とされるなら、来季もここに残りたい」と語った本田にとっては、希望の持てる状況になっている。

 ただ来季の活躍を見据える上では、本田自身にもさらなるブレイクスルーが求められる。連係が整ってきたが、固められたディフェンスに対し単独で局面を打開するプレーも必要だ。完全に消化試合と貸した最終節のアタランタ戦も、その意味では重要なテストの場となる。後方の守備をがっちりと固めてカウンターを繰り出すチームだからだ。

 アタランタはシーズン途中で、勝負師コラントゥオーノ監督を解任。その後任としてベテランのエドゥアルド・レーヤ監督を招聘したが、彼はより堅守速攻のリアクションサッカーを強めた。ディフェンスラインにはフィジカルを重視し、サイドバックの人選にもストッパー的な選手を置くようになっている。

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