首位との連係が向上してきた本田
「僕の記事を書く人間が調子がいいと思えば、それがそのまんま僕のフィーリングと多分連動していると思う。ボールが入る回数が増えたり、タメができるということが見てる方も感じられてるんじゃないかなと思うんで」
2アシストを記録したローマ戦を境に、ミランの本田圭佑はようやく周囲とかみ合ってきたように見えた。動いても無視されず、ちゃんと欲しいタイミングでボールが付けられる。24日のトリノ戦後、本人としてその実感はあるのかという質問を振ったところ、返ってきたのが上記のコメントである。
長らく本田は、選手同士のビジョンが違い過ぎることについて度々言及していたし、序盤戦で連係から点を取っていた時も「いい形でたまたま上手くいっただけ」などと語ったこともあった。傍目には上手くいっているように見えても、当事者の感じ方は違うかもしれないと思ってきいたのだが、本田自身もここ最近は気持ち良くプレイができていたようである。
インザーギ監督も最後に開き直ったのか、「若手を使え」というベルルスコーニ名誉会長の意向を無視しても、チームとしての連係を重視。パス交換からスペースへと飛び出し、前に上がっていく本田も、やっとコンスタントに自分を活かせるようになった。
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