会長選に異を唱えるフィーゴ氏【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)の会長選が29日に行われ、新会長はゼップ・ブラッター氏に決定した。
幹部が汚職により逮捕される事件が発生する中で、5期連続の当選となったブラッター氏だが、その決定に一部の協会及び関係者が異を唱えている。
一度は会長選に立候補しながらも、辞退したルイス・フィーゴ氏は自身の『フェイスブック』で「これはサッカーに対して責任を持たない人々が残る選択を意味している。先週の水曜日の出来事はサッカーのために悪いことではなかったと言うことだ」と、汚職事件の責任を果たさないという選択をしたと述べた。
そして「FIFAはすべてに責任を負い組織をリードする必要があるが、誠実さ、透明性、合法性および民主主義の最も基本的なルールを無視している。これらを改善する方法は私が辞退した時も、これからもないだろう」と、FIFAを改善することは不可能だと考えている。さらに「問題を分析し、解決する方法はもうない」と、責任の所在を追及することが出来なくなってしまったと嘆いた。
フィーゴ氏は「今日は暗黒な日だ。FIFAが、すべてが、サッカーが失われた」と語り、「ブラッター氏が少しでもサッカーを心配するのであれば、数日中に辞退するだろう」と、改めて辞任を要求した。
痛烈に批判をするフィーゴ氏だが、辞退したことは後悔していないようで「改革のためこの組織の再生に向けた努力をした。私は再び戦う。FIFAが改善していく手助けをするために」と、明かしている。
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