不安抱えるAリーグだがビッグネーム入りの明るいニュースも?
豪州国内ではサッカーの競技人口は増加の一途を辿っている。Aリーグの観客動員も上昇傾向にある。FFAはその追い風をAリーグの発展に何とかリンクさせ、現行の10クラブ体制を強固なものにして然るべきタイミングでのエクスパンションを視野に入れている。
豪州スポーツ界稀代の戦略家デービッド・ギャロップに率いられた野心的なFFAが今後どのような歩みを見せるのかは、もう少し長い目で見守っていく必要がある。
さて、最後に明るいニュース。Aリーグへの大物参戦が毎年のオフの話題を集めるが、このオフもその例には洩れないようだ。一昨年のアレッサンドロ・デル・ピエロ、小野伸二、今季の開幕当初のダビド・ビジャに続いて、このオフに噂に上がっているのは元イタリア代表のルカ・トーニ。
噂の出始めの段階では、「38歳になるとはいえ、完全復活でセリエAの得点王になろうかって選手だし…」と半信半疑だったが、先日獲得に前向きと報じられていたアデレード・ユナイテッドのチェアマンが「真剣に検討している」と、わざわざ獲得への興味を公言したことで風向きが変わった。
こうなると、デル・ピエロの活躍が好意的に報じられたイタリアから偉大なるストライカーが豪州の地に降りたったとしても驚きはない。
来月に入ると短いオフ明けの豪州には入れ替わり立ち代わり、欧州のビッククラブが遠征してくる。次回は、そのあたりの動きとサッカルーズのW杯予選に関してお届けできればと思っている。
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