2005年に20周年の記念試合に参列したミシェル・プラティニ(左)とイアン・ラッシュ(右)【写真:Getty Images】
ヘイゼルの悲劇30周年を記念して29日、欧州サッカー連盟(UEFA)ミシェル・プラティニ会長による談話が発表された。
同事件は1985年に発生したサポーター同士の衝突による事故。1984-85シーズンのUEFAチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)の決勝で、リバプールのフーリガンがユベントスサポーター側に雪崩れ込み、会場であるベルギー・ブリュッセルのヘイゼル・スタジアムが倒壊した。これにより39名のユベントスサポーターが死亡した。
プラティニ会長は30年前ユベントスの選手として事件と直接対面している。当時を振り返り同氏は次のように語った。
「30年前、私は欧州チャンピオンズカップ決勝が行われたブリュッセルのヘイゼル・スタジアムでプレーをした。そして、今でもこの試合をプレーし続けているように思う。あの決勝の記憶は決して私の脳裏から去ることはない。それはあの夜、あのスタジアムにいたほかのすべての人々と何も変わらないだろう」
「そしてあの場で愛する人を失ったすべての人と思いは同じだ。彼らにとっては、あの恐ろしい数分間ですべてが一変してしまった」
プラティニ会長は今後同じ事件が起きないように「今でも私の権限でできることはすべて行っている」と締めくくっている。
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