FIFA新会長をめぐる選挙で豪州はアリ・ビン・アル・フセイン王子を支持【写真:Getty Images】
FIFA(国際サッカー連盟)新会長をめぐる選挙で豪州がブラッター現会長ではなくアリ・ビン・アル・フセイン王子を支持することをこのほど表明した。
新会長を決める選挙は、29日スイスで開催されるFIFA総会で行われる。現地入りする前に豪州サッカー協会(FFA)が発表した声明の中でフランク・ローウィ会長は「FFAはFIFAが透明性を持ち、問題に対処するためにできるだけ早い変革が必要だと考えている。我々はアリ王子の提案によりFIFAが新たなスタートを切ることができると信じている」とコメント。
豪州は2022年W杯招致のため多額の資金を投入してきた。ローウィ会長は「豪州の納税者が支払った4600万豪ドル(約43億7000万円)の払い戻しを要求する」とFIFAを批判する発言もしている。
AFC(アジアサッカー連盟)はブラッター氏への支持を表明し、日本もそれに追従した。しかし、同じAFC所属の豪州はアリ王子に投票する。アジアは一枚岩になれなかった。
ブラッター氏は南米や北中米カリブ海、アフリカ、アジアの票をとりつけ、過半数を超える支持が得られていると予想されていた。しかし、アジアの票が割れたことでその牙城が崩れる可能性が出てきた。
取材協力:Football Channel Asia/ポール・ウィリアムズ(豪州在住記者)
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