来季のインテルが進む道は?
そして3つ目は、インテルが将来を託していた若者たちがうまく成長しなかったことだ。
チームをまとめ、鼓舞するべき立場である主将のアンドレア・ラノッキアはこの終盤でらしくないミスを連発、大いにブレーキとなった。コバチッチも調子の波が大きく、毎試合のように相手のプレスの餌食になっていた。柱として期待していた選手たちが機能しなかったことが、チームとしての安定感の欠如にもつながった感は否めない。
これらの問題は、ある程度予見はできたはずである。しかし、マンチーニは楽観的だった。「わたしは改革がうまくいき、チームが必ずや3位以内に食い込むだろうと信じていた」と公言している。
もっとも選手たちへの期待が裏切られた今、監督はほぼすべての選手に対して不満を持ち、怒りと失望を覚えているともっぱらの噂だ。
来シーズン、インテルはどういう方向に向かうのだろうか。「ELに出ても出られなくても、プロジェクトは変わらない」とマンチーニ監督は語っているが…。
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