株式売却の破談を明かすバルバラ・ベルルスコーニCEO【写真:Getty Images】
FW本田圭佑の所属するACミランのクラブ株式売却交渉が破談したようだ。27日のイタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』をはじめとする各メディアがバルバラ・ベルルスコーニCEOのコメントを伝えている。
シルビオ・ベルルスコーニ名誉会長はタイの実業家ビー・テチャウボンや、中国資本とクラブの一部株式売却する交渉を行っていた。
ミラン側はテチャウボン氏と独占協定を結んだとされており、中国資本参入の可能性がなくなりテチャウボン氏一人に絞られたとされていた。
しかし、テチャウボン氏の要求はクラブ株式の過半数を取得し、実権を握ることとされており、シルビオ氏はミラノでの交渉以降、同氏へ苦言。イタリアメディアでは交渉が難航していると見られていた。
バルバラ氏は「父はクラブを守るという簡単ではない決断を下した。チャンスがなくなり、父は一層情熱が戻ってきた。彼は常にミランのことを考えている。クラブで働く我々全員にとって、大きな刺激となった」と、コメントしている。
さらに「父がミランを高みへ戻すための方法を見つけたいと望んでいることは分かるはず。父はサポーターを守るため重要な選択をしたと思う」と、シルビオ氏の決断を尊重している。
売却が破談の場合、ミランは深刻な財政難に苦しむ恐れもあり、今後の動向が注目される。
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