憤る米捜査当局。「被害者」と語ったFIFAとは異なる見解
4人がそれぞれの見解を述べたあと、質疑応答の時間が設けられた。以下はその要旨である。
――ゼップ・ブラッター会長は関与していないのか?
リンチ司法長官「今回指名された14人以外についてはノーコメント。調査は今後も続いていく」
――スイスで逮捕されなかった人たちはどうなるのか?
リンチ司法長官「現在も捜索している。アメリカにいれば速やかに逮捕する」
――それぞれの捜査の手法はどのようなものになるか?
リンチ司法長官「ノーコメント」
――FIFA会長選挙に影響することを心配しているか?
リンチ司法長官「残念ながらFIFAの選挙には数年前から問題があった。今後そのようなことがないよう、このタイミングは避けられなかった」
リンチ司法長官「いまは賄賂について話している。『賄賂はあった』、そしてそれらを覆い隠すために文書が作られていた」
カリー検事「贈賄の話は(マーケティングとFIFAの間で)かなりオープンだった。マーケティングにおいて競合他社より高い金額を支払う必要があり、他人から彼らの契約を保護するために賄賂を配っていた」
――ブラジルW杯の際は何らかの不正が行われたのか?
カリー検事「ない。我々の調査の一部は、金融機関がこれらの行為を認識しているかである」
――FIFAに向けてメッセージはあるか?
カリー検事「我々の調査は続く。FIFA内部で何をしても構わないが、我々はこの行動を許さない」
リンチ司法長官「FIFAは深く反省すべき」
ウェーバーIRS捜査課長「我々は様々な国で個人や実体を探しており、外国による援助も求めていく。我々が起訴したことに関する情報はない」
【了】