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Jリーグ 10年前

【英国人の視点】2年間で成長を遂げた湘南。監督と選手が示した“ボールを持つ勇気”、攻撃的フットボールを掲げるクラブは更なる高みへ

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

攻撃的フットボールを掲げる湘南はさらなる高みへ

【英国人の視点】2年間で成長を遂げた湘南。監督と選手が示した“ボールを持つ勇気”、攻撃的フットボールを掲げるクラブは更なる高みへ
攻撃的フットボールを掲げる湘南はさらなる高みを目指す【写真:Getty Images】

 失敗にもくよくよせずに自信をもって前を向けることは素晴らしい特徴であり、高山の見解はチーム全体にも反映している。5節から9節の5試合のうち4敗するという嵐も乗り切り、現在は円滑にチームが進んでいる。その結果、直近のリーグ4試合では負けなしで3試合連続のクリーンシートを続けている。

「最近は非常に良いメンタルコンディションです」と、高山と同じく2013年の経験をもち、この日ゴールを決めた菊池大介は「それぞれの試合を楽しんでいますし、J1の舞台でそれができていることが最も大きいです」と話した。

「トレーニングでも同じです。チームには良い雰囲気が漂っています。たとえ試合に負けた後でも選手全員が前向きに話し合っていますし、勝敗に関係なくともチームのレベルは向上していると感じています。それがベストなことでしょう」

 菊池も指揮官と同じようにチームが機能していると感じているようだ。

「2年前とは全然違うと思います。以前は少しビクビクしていたところもあって自分たちの良さを出し切れないところもありましたが、今はやれている実感もあります」

 もし、彼らがこの強い精神力を維持し、攻撃的なフットボールを続けることができれば、湘南が今季の残留争いに巻き込まれる心配はないだろう。チョウ監督とクラブはさらに上を目指している。

【了】

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