「引いて守ることはしない」と語る高山
実際は、今季大きな不調に陥っている清水を相手に前半は拮抗したプレーを見せたが、後半から対戦チームとの差を示し始めた。
2年前の湘南は1ポイント獲得で手を打てれば満足するチームだったが、現在はより大胆な戦法を取り入れている。ハーフタイムにチョウ監督から攻撃性や激しさを求められた選手たちは、開放的かつ冷静な試合運びで4ゴールを生み出した。
「それが湘南のやり方ですし、どの相手にも引いて守るということはしません」と、この日2得点の高山薫が試合後に語った。
ボールを奪ってからの落ち着いたプレーは、85分に高山が挙げた2点目のゴールに凝縮されていた。前節の敵地柏レイソル戦の序盤でミスを犯した場面に似た状況だったが、今回はきっちりと決めた。
「(前の試合について)本当に考えていませんでした。もちろん、柏戦では失敗しましたが、トレーニングで修正し、次の試合では決められる自信はありました。前半は得点できませんでしたが、チャンスは来ると思っていました。ゴールできたことは嬉しいです」
【次ページ】攻撃的フットボールを掲げる湘南はさらなる高みへ