2度の政権で8人の監督を首にしたペレス会長
レアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は25日、カルロ・アンチェロッティ監督の解任を発表した。
2000年6月に初めてマドリーの会長に就任し、2006年2月に成績不振を理由に辞任。そして2009年6月に再び同職に復帰したペレス会長は、これまで多くの監督の首を切ってきた。
最初の犠牲者は1999年11月から指揮を執っていたビセンテ・デル・ボスケ監督だった。4年間で、リーガエスパニョーラ優勝2回、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝2回、インターコンチネンタルカップ優勝1回など、素晴らしい成績を残していたが、あえなく解任となった。
ペレス会長は「銀河系軍団」実現の裏でフェルナンド・モリエンテスやクロード・マケレレといった功労者たちを放出し、デル・ボスケ監督も「将来的に適切な監督ではない。我々はより戦術を重要視した人物を探している」として契約を解除した。
2003年夏にはマンチェスター・ユナイテッドでアシスタントコーチを務めていたカルロス・ケイロス監督を引き抜いたが、リーグ戦4位で無冠に終わったため1年で解任。
翌シーズンを任されたホセ・アントニオ・カマーチョ監督はリーグ戦6試合で4勝2分、無敗にもかかわらず、CLで連敗を喫した直後に辞任を発表し、アシスタントコーチのマリアーノ・ガルシア・レモンに職を譲った。
ともにクラブのレジェンドであるカマーチョとレモンは、それぞれ4ヶ月と3ヶ月でマドリーを離れている。