弾丸交渉を行ったとされるFW武藤嘉紀【写真:Getty Images】
マインツのクリスティアン・ハイデルGM(ゼネラルマネージャー)は、FC東京のFW武藤嘉紀獲得のために、いち早く動いていたようだ。26日のドイツ紙『ビルド』が報じている。
ドイツ紙『キッカー』は21日、武藤とマインツはすでに合意に至ったと報道。メディカルチェックを残すだけとなっており、移籍金は約300万ユーロ(約4億2000万円)で契約期間は2019年までの4年間と言われていた。
これを受けてFC東京の立石敬之GMは「事実ではない」と否定したものの、「いくつかのクラブが条件を満たしている。あとは本人が行きたいところを選ぶ」と、移籍が最終段階にあることを認めている。
それでも『ビルド』も、約280万ユーロ(約3億9200万円)を支払い、『キッカー』同様にメディカルチェックを残すのみと報じていた。
さらにチェルシーからの高額なオファーとレバークーゼンも獲得の意思を示していたこともあり、ハイデルGM自ら東京まで出向きいち早く行動していたことを同紙で明かしている。
ハイデルGMは「数週間前に東京に行ったことは否定しない」と話し、「街はそんなに見ていない。滞在は8時間だったからね」と、交渉のためだけに東京へ赴いたことを述べている。
フランクフルトから日本までのフライトは片道約12時間。滞在時間を合わせて合計で約32時間を武藤の獲得に費やし、まさに弾丸交渉だったようだ。
同GMはFW岡崎慎司についても言及し、「イングランドへ移籍するかはまだ誰にもわからない。しかし、我々は契約を延長するにしてもしないにしても残留してくれればうれしい」と、最低でも2016年の契約まで残留してくれることを願っている。
国内ではボルシア・メンヒェングラッドバッハが興味を示していると言われているがクラブ間合意がなければ移籍できない様子。同GMも国内移籍は認めない方針でいるため可能性は低いと言える。
はたしてハイデルGMの望むように、岡崎と武藤のコンビは見られるのだろうか。
【了】