「デ・ヘアが移籍するならチェフと契約すべきだ」
私としては、イケル・カシージャスにはまだマドリーのNo.1の座を降りるつもりがないように感じられる。クラブでも代表でもあらゆるものを勝ち取ってきた男であり、彼以上に成功を収めて確かな評価を勝ち得るGKはほとんど想像することもできないだろう。ユナイテッドでは、ダビドは不動のNo.1だ。サポーターに愛されており、チームメートたちに評価されている。だが、マドリーでもそうスムーズに事が運ぶとは限らない。
マドリーがクリスティアーノ・ロナウドに対して最初に誘いをかけてきたのは2008年だったが、サー・アレックス・ファーガソンはそこから彼にもう1年ユナイテッドでプレーさせることができた。もう一度同じことを実行するのだろうか。難しい判断となりそうだ。デ・ヘアは最終的にいつかは去ることになると感じられるし、今年の夏には、今後少なくとも数年間の代役として理想的となり得る選手もマーケットで見つけられるからだ。
デ・ヘアが出て行くのであれば、ユナイテッドはチェルシーのペトル・チェフと契約するべきだ。2005年に加入したエドウィン・ファン・デル・サールがクラブにもたらした好影響のことはよく覚えている。
ユナイテッドはピーター・シュマイケル以降、ゴール前を支配できるGKを見つけられずに苦戦していた。ファビアン・バルテズがそれに最も近かったが、エドウィンはすでに完成されたGKとしてやって来た。チャンピオンズリーグ優勝も経験していたし、プレミアリーグでもフラムで4年間のプレーを経験していた。最終的に、監督は彼とともに成功に満ちた6年間を過ごすことができた。
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