制限額6000万ユーロ越えを示唆したティリエズ会長
そのイブラの影になりながらも腐らず仕事するカバーニにも、温かいコールが送られた。司会者から優勝の感想を一言求められると「この後もこのクラブでの挑戦を続けて行きたい! もちろん、来年僕がここでプレーすることは間違いないっ!」といきなりの公開残留宣言。
今夏のメルカートでの離脱が怪しい選手の筆頭に上がっているのがカバーニだが、4万6000人の前で宣言したからには、残る腹づもりを決めているのだろうか(とくに南米人選手の心はうつろいやすいだけに、鉄板とはいえないが…)。
この日の試合は怪我で欠場したイブラヒモビッチ、引退セレモニーともなったカバラと続き、キャプテン、シウバがトリで登場。パストーレら、南米組はそれぞれ自国の国旗を腰に巻き、ルーカスは壇上で仲間たちとセルフィー大会。
ラベッシは後ろからアル・ケライフィ会長の頭をはたいて叱られ、イブラは壇上でトロフィーを受け取るなり一直線に僚友マクスウェルの側へ…等々、選手たちの素顔を垣間見られるイベントだった。
が、何より面白かったのは、ブラン監督の反応だ。ふだんからお茶目なところも時折見せる監督だが、このときは、お茶目度全開。円盤のような形のトロフィーをクルクル回したり、スタッフにちょっかいをかけたりと子供のようなはしゃぎっぷりで、嬉しさを爆発させていた。彼の来季の続行も決まりだろう。
気になる来季の補強については、試合後アル・ケライフィ会長がミックスゾーンで取材に応じ、ファイナンシャルフェアプレーによって制限されている6000万ユーロ(約80億円)以上の額を今夏に投じる気であることを明言した。
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