今季終了時にバルセロナを退団すると発表したシャビ・エルナンデス【写真:Getty Images】
今季終了時に退団すると発表したバルセロナのMFシャビ・エルナンデスは、スペイン紙『エル・パイス』のインタビューで自身のキャリアを振り返った。同紙が24日に伝えている。
シャビは、自分にとってフットボールが何を意味するかという質問に「ボールと友達がいれば成り立つものだ。試合や円陣でのパス回し、ビーチや家の庭でも良い。常に笑いながらね。校庭で子供たちがボールで遊ぶ風景。それがフットボールだ」と語った。
17年に及ぶバルサでのキャリアに幕を閉じた理由については「今が去るべき時だからだ。頭と体もそれを訴えているけどハートは違う。バルサに染まっているし永遠にここに残る」と、クラブへの愛を強調した。
初めてのバルサのロッカールームでの印象に関しては「着替えている最中、フィーゴとグアルディオラの間に青二才の僕がいて恥ずかしかったけど、ベテラン選手たちは良くしてくれた」と、若手時代の初々しいエピソードを語った。
シャビのプロデビューを叶えたのは、当時バルサの監督を務めていたルイス・ファン・ハール。同監督から多くのことを学んだと、シャビは感謝を示す。
「よく彼に『君はジダンより優れている』と言われていたんだ。僕は『監督、光栄ですが言い過ぎです』と答えていた。彼は偉大な監督だったのに不当な扱いを受けたと思う」と称えた。
シャビは、08年にバイエルンのオファーを受け入れようとしていたと明かすも、グアルディオラ監督に残るよう説得されたと語り「フットボールに対して同じビジョンを持っているからかもしれない。彼が率いていた時期は素晴らしかった。偉大な選手も揃っていたけどあれは偶然ではない、努力の結果でもあった」と、バルサの黄金時代を振り返った。
また、昨夏退団を決意していたシャビに残るよう説得したL・エンリケ監督については「僕との接し方は100点満点だ。常に面と向かって素直に話してくれたから感謝している」と、感謝の言葉を差し伸べた。
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