かつて無類の強さを誇った頃の雰囲気を作り出す
ドルトムントがブレーメンを圧倒した。「流動性」と「躍動感」、2つの要素で「前半は特に攻撃が良かった」と香川真司は言う。
開始1分、早くもムヒタリヤンがシュートを放つ。ムヒタリヤンは「今日は本当にとても良い試合をした。特にセバスチャン・ケールとユルゲン・クロップのためにね」と言葉を残した。
今日がドルトムントでは最後のブンデスリーガの試合となる2人のために、ジグナルイドゥナ・パークは最高の雰囲気を作り出した。かつて香川が在籍して、無類の強さを誇った頃のような。
その雰囲気に飲み込まれたチームは「躍動感」にあふれて、特にケールは序盤から何度も攻撃を演出した。8分、ケールからパスを受けた香川は左のロイスへ、折り返しにオーバメヤンがシュートを放つがポストを直撃する。11分にもケールのパスを受けて、香川はオーバメヤンに合わせようとスルーパスを送る。
ブレーメンを相手にドルトムントのプレッシング、ゲーゲンプレッシングは機能し続けた。プレスから奪うだけでなく、奪われたとしても、すぐに奪い返す。
そして15分、先制点を奪ったのは香川だった。力強くボールを奪ってドリブルで進むギュンドアンからパスを受ける。CBルキミヤの重心を外すと、「後は決めるだけ」だった。1-0。
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