2得点を挙げた杉本健勇【写真:Getty Images】
明治安田生命J1リーグ1stステージ第13節が23日に行われ、川崎フロンターレがサガン鳥栖を3-2で下した。
打ち合いに決着をつけたのは、川崎のFW杉本健勇だった。83分、レナトのFKを頭で合わせてネットを揺らした。チームは2分前にオウンゴールで失点していたが、嫌な雰囲気をかき消す決勝ゴールとなった。
この背番号9は左足ボレーで先制点も奪った。1試合2得点は「Jリーグでは初めて」だが、「チームが勝てたのが嬉しい」と話した。
ただ、普段の川崎のサッカーからすれば、内容は決して良くなかった。鳥栖のFW豊田陽平も「フロンターレさんらしくはなかった」と話している。杉本も「結果的に勝ちましたけど、いい内容ではなかったし、自分たちのサッカーができなかった」と振り返った。
日本代表の候補合宿にも参加した。意識の変化については「自分の気づかないところで変わったところはあるかもしれない」と答えたが、「選んでもらってより意識するようになった」と、代表というステージへの気持ちは強くなった。
とはいえ、まだ川崎の中で完全なレギュラーというわけではない。だからこそ「チームで結果を残して、また(代表に)食い込んでいけるように」と、まずは川崎で不可欠な存在になることへの意欲を見せた。
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