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香川真司 10年前

感傷に浸る余地なし。勝利のみを追求する最終節、香川は先発へ。新シーズンへ欧州切符を確保するか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

勝利を欲するのはブレーメンも同様

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香川真司【写真:Getty Images】

 一方、ドルトムントを相手にヨーロッパリーグの出場に望みを繋ぐのは、ブレーメンも同じである。キッカー紙は「ヴェルダー(・ブレーメン)はドルトムントに対する二重の勝利を必要とする」としている。

 まずブレーメンは、最終節でドルトムントに勝利して、7位を確保しなくてはならない。そしてポカール決勝では、ボルフスブルクがドルトムントに勝利する必要がある。

 リーグ戦を1位から5位で終えたチームがポカールで優勝した場合、7位にELの出場権が与えられるからだ。そうした「ドルトムントに対する二重の勝利」があって初めて、ブレーメンは来季のELに出場することが出来るのである。

 ブレーメンのCBプレドルはキッカー紙に対して「(ポカール決勝の日に)僕らはみんな喜んでボルフスブルクのユニフォームを着てテレビの前に座るつもりだ」と語った。人事を尽くしてボルフルブルクの勝利を待つとのことである。

 いずれにせよ最終的には、ドルトムントもブレーメンも今季最後の試合で勝利を追求することに変わりはない。最終節は、そこに物語があるのはもちろんのことだが、ただフットボールの原点に立ち返る試合になるのかもしれない。

【了】

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