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香川真司 10年前

感傷に浸る余地なし。勝利のみを追求する最終節、香川は先発へ。新シーズンへ欧州切符を確保するか

text by 本田千尋 photo by Getty Images

得点能力に乏しいカンプル。香川は変わらず先発へ

 まず【GK】だが、ブレーメン戦ではランゲラクではなくバイデンフェラーを起用することをクロップは明言した。ポカール決勝については、まだ決まっていない。競争状態を再び作り出して、緊張感を高める狙いがあるようだ。またバイデンフェラーの自尊心を慮るようなところは、クロップらしさでもある。

 右SBはピシュチェクの可能性もある。2月24日のCLユベントス戦で負傷退場して以来、離脱していたピシュチェクだが、ホッフェンハイム戦で再びベンチ入りした。続くヘルタ・ベルリン戦では72分から、ボスフルブルク戦では76分から途中出場している。しかし【DF】は概ねこのままと見て差し支えないだろう。

【MF】については、まずボランチがギュンドアンとケール。ビルト紙によれば、ケールは試合後にちょっとしたお食事会に招かれているとのことだ。既に今季限りでの引退を表明しているケールにとっても、ブレーメン戦は最後のブンデスリーガの試合となる。

 技術面でベンダーに決して劣らないのであれば、並々ならぬモチベーションを抱くケールを起用することは、チーム全体への影響も含めて違和感のないところである。

 2列目から前は、このままの4選手がピッチに立つだろう。ブワシュチコフスキは復帰したばかりでコンディションが万全とは言い難く、またカンプルは何より得点能力に乏しい。BVBに加入してから未だ無得点となっている。

 消去法となってしまうところもあるが、主にコンディションと得点能力で考えた場合、攻撃陣はムヒタリヤン、香川、ロイス、オーバメヤンが先発するはずだ。

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