カルロ・アンチェロッティ監督とアドリアーノ・ガッリアーニCEO【写真:Getty Images】
レアル・マドリー退団が噂されるカルロ・アンチェロッティ監督のミラン復帰は、予想以上に現実味を帯びてきているようだ。23日に伊メディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ.com』が新情報を伝えた。
すでにミラン側からシルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長の腹心であるエルネスト・ブロンゼッティ氏がマドリードに赴き、マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長と会談すると報じられていた。
そして、今度はアドリアーノ・ガッリアーニCEOが自らマドリードへ乗り込み、月曜日にカルロ・アンチェロッティ監督と直接会って今後のプロジェクトを提示したうえで説得を試みるという。
伊紙『ラ・スタンパ』はアンチェロッティ監督が家庭の事情でイタリア帰国を望んでいると報じていたが、ガッリアーニCEOとの会談でその意思を固める可能性がある。
一方、現行の契約が1年残っているアンチェロッティ監督が、仮に解任の形で契約解除になれば、マドリーは350万ユーロ(約4億7000万円)の違約金を支払わなければならない。本人の気持ちがイタリアに傾いても、この金額はネックになりそうだ。
かつて栄光を築いた指揮官の復帰を画策するミランは、5年の長期契約を提示すると見られている。低迷した名門を再建するためには、相応の時間が必要と考えているようだ。
タイや中国へのクラブ売却問題も解決していないが、来季の再出発へ向けてアンチェロッティ監督の復帰を起爆剤にできるだろうか。
また、一時は放出候補に挙げられていた本田圭佑の去就にも監督交代の影響は必至で、その動向にも注目だ。
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