マンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、ポール・スコールズ氏が21日、英紙『インディペンデント』で同クラブのGK問題について語っている。

　レアル・マドリーへの移籍が濃厚とされているユナイテッドのGKダビド・デ・ヘア。今季はここまでリーグ戦全試合に先発している。前節のアーセナル戦では負傷で途中交代となったが、それまでは全ての試合でフル出場を果たしていた。さらにチームメイトとサポーターからは今季の最優秀選手に選出される活躍で守護神として欠かせない存在となっている。

　スコールズ氏はデ・ヘアが移籍することはもちろん好ましくないとしながら、出ていく場合には、同レベルの実力を持つGKを獲得することを提案。その候補としてチェルシーのペトル・チェフの名を挙げた。

　自身が現役時代を振り返り「エドウィン・ファン・デル・サールが2005年にクラブに加入した時のことを覚えている。ユナイテッドはピーター・シュマイケルの後釜を見つけるのに苦労していた」と、明かした。そして「エドウィンはすでに完成された選手だった。チャンピオンズリーグ（CL）で優勝をしていたし、プレミアでもフルハムで4年間プレーした経験があった。彼は監督に6年間、正GKとして起用されていたんだ」と、プレミアリーグの経験もあり、CL優勝を達成していた元オランダ代表GKの存在は大きかったと感じている。

　それを踏まえて、CLとプレミアリーグの優勝経験者であるチェフが最適だと同氏は考えているようだ。

　今季ティボー・クルトワにポジションを奪われ、移籍を強く望んでいるチェフ。ジョゼ・モウリーニョ監督は「彼に残ってほしいと言い続けるよ」と、残留を強く望んでいるが、チェフの移籍意思は固い。

　移籍は避けられそうにない同選手だが、ユナイテッドの他にアーセナルやパリ・サンジェルマンも獲得を希望していると言われている。果たしてユナイテッドのレジェンドの思いは届くのだろうか。

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