レベルアップした浦和が今年こそタイトルを獲るのか
まずは浦和レッズだ。1stステージのタイトルを争うG大阪、FC東京を破り、優勝に大きく前進した。AFCチャンピオンズリーグでは早々に敗退が決まってしまったが、気落ちすることなくモチベーションの切り替えに成功。浦和は昨季もタイトル争いをしただけにどのデータも良い数値を記録していたが、今季はより鮮明に特長が表れた。
ボールを奪ってからシュートに至る平均時間は昨季の21.2秒から18.3秒へ。新加入の武藤や、成長著しい関根のドリブル突破が、浦和の攻撃をより直線的なものへ変化させた。
表にはないが敵陣におけるワンタッチパス成功率も上昇しており、攻撃に良いリズムが生まれている。守備への切り替えを見ると、ボールを失ってから被シュートに至る割合が大きく減少。もともと高かった失った後5秒以内に取り返す割合は今季さらに上昇し、ディフェンシブサードでの平均ファウル数はリーグ最少、平均の被CK数(相手にCKを与えた数)もリーグ最少となっており、セットプレーですらチャンスを与えていない状況だ。
また、ミドルサード、ディフェンシブサードでのこぼれ球奪取率が増加しており、相手の二次攻撃を防ぐとともに自チームの攻撃回数を高めている。よりレベルアップした浦和が今年こそタイトルを獲るのか注目だ。
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