全体的にシュールなブンデスリーガのマスコットたち【写真:Getty Images】
マスコット。スタジアムに笑顔を届ける役割を持つ彼らだが、国が違えばデザインも随分と異なるようだ。今回は全体的にシュールなデザインが目立つブンデスリーガのマスコットを紹介しよう。
数あるマスコットの中で一際存在感を放つのは現在2部のカイザースラウテルンのベッツィ(写真左)だ。マスコットというよりは仮面に近く、子どもたちが見たら泣き出しそうな迫力である。
またブンデスリーガで屈指の謎に包まれた雰囲気を放つのが、日本代表DF内田篤人が所属するシャルケのエルウィン(写真中央)。初めてこのマスコットを見た人は「何の動物?」と思うに違いないだろう。しかし、彼のモチーフは動物ではなく「人」なのだ。炭鉱の街ゲルゼンキルヒェンをホームタウンに置くシャルケは、マスコットにも炭鉱夫を採用。サッカークラブのマスコットとしては非常に珍しいモチーフとなっている。
一方で、マスコットといってもキャラクターでない「実物」を使っているのがケルンだ。ヘンネス君(写真右)と名付けられた本物のヤギを採用している。また、フランクフルトも実物の鷲をマスコットとして飼っている。
スタジアムを盛り上げてくれるマスコットたちだが、その成り立ちにはクラブの伝統と歴史が詰まっている。ぜひ試合を見る際は彼らの活躍にも注目してみてはいかがだろうか。
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