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ヴェンゲル、守備的MFの補強に慎重な構え「すでに4000万ポンドの選手がいる」

text by 編集部 photo by Getty Images

ヴェンゲル、守備的MFの補強に慎重な構え「すでに4000万ポンドの選手がいる」
アーセナルのMFコクラン【写真:Getty Images】

 アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、成長著しいフランシス・コクランの活躍を称え、夏の移籍では守備的MFの補強に大金を投じない構えを見せている。

 24歳のコクランはガナーズの生え抜きだが、今季途中まで出場機会に恵まれず、期限付き移籍を繰り返していた。しかし、1月にチャンピオンシップ(英2部)のチャールトンから呼び戻されると、元々定評があった守備の素質が開花し、再加入以降はチームの先発メンバーとしてチャンピオンズリーグ出場権獲得やFAカップ決勝進出に貢献した。

 英紙『デイリー・ミラー』で、ヴェンゲル監督は「今の選手は獲得にかかったお金によって質をを測られる。だが、能力は常に値段と比例するものではない。もしクリスマスにコクランを4000万ポンド(約75億円)で連れ戻していれば『なんて素晴らしい補強だ』とみんなが言っただろう。残念ながら彼にお金はかかっていない。しかし、優良な選手であることに変わりはない」と現代フットボールの移籍市場に苦言を呈した。

 続けて「補強プランは大きく変えない。コクランはアーセナルでプレーできる能力を示し、チームの成功のなかで重要な役割を担った。誰が加入したとしても競争できるパフォーマンスを見せてきたよ」と現戦力に信頼を寄せた。

 現在のアーセナルは、30代のミケル・アルテタやマテュー・フラミ二らがアンカーのバックアップを務めているが、怪我や衰えによって十分な役割を果たしているとは言えず、同ポジションの補強が急務と言われている。そのため、サウサンプトンに所属するフランス代表のモルガン・シュナイデルランや、マンチェスター・シティに所属するイングランド代表のジェームズ・ミルナーの獲得の噂が度々報じられている。

【了】

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