チームの授賞式に参加したリバプールのラヒーム・スターリング【写真:Getty Images】
今年の夏の移籍が騒がれ続けているラヒーム・スターリング。契約延長へのサインを拒み、契約を2年残して退団するとも伝えられたが、リバプールには売却するつもりがないようだ。
ブレンダン・ロジャース監督は、オーナーのジョン・ヘンリー氏やオーナー会社であるフェンウェイ・スポーツ・グループの支持を受け、シーズンを通じてスターリングを売却しないというスタンスは変えなかった。
シーズン末の授賞式に20歳のスターリングが出席した際の反応は二分されている。チームの年間最優秀若手選手に選出されたスターリングは、約2000人のファンがいるなかでセレモニーに出席。受賞が発表されると一部からブーイングと拍手が飛んだ一方で、受賞スピーチでは「残れラヒーム」という叫び声も聞こえたのだが、続くブーイングによって中断された。
スターリングにはマンチェスター・シティが強い関心を寄せているが、リバプールが3000万ポンド(約56億2000万円)と見積る同選手へのオファーを聞くのであれば、チェルシーやアーセナルとの競争も予想される。
ほかにも、レアル・マドリーやバイエルン・ミュンヘン、ユベントスも興味を寄せているようだ。UEFAのファイナンシャルフェアプレーを考えれば、スターリングを獲得できるクラブは限られており、リバプールは大きな利益を得ることができる。
それでも、クラブはスターリングの残留を希望するスタンスを変えないようだ。夏の間の移籍については話し合いが可能かもしれないが、現時点でクラブはスターリングを7月末にオーストラリアとマレーシアで開催されるプレシーズンマッチに連れていくという見方もある。
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(※)本記事はインデペンデント紙との独占契約により、Football.Blueが日本での配信を行っています。