「居場所を奪われないように頑張らないと」
――2人が子どもの頃に比べて、サイパンのサッカーのレベルが上がっていると感じますか?
E「昔に比べてトレーニングの質が全く違うし、プレーしている選手の数も増えた。レベルは確実に上がっていると思う」
J「僕は15歳以下のカテゴリでアシスタントコーチをしているんだけど、試合を見ても自分が15歳だった頃に比べても違うな、と感じる。たった2、3年前の話だけど(笑)。一部の選手は本当にうまいから、僕らも居場所を奪われないように頑張らないとね」
E「彼らが意識を高く持ってトレーニングに励めば十分にありうる話だね。気を付けないと(笑)」
――2人と同年代の選手は何名ほどいるのでしょうか?
E「U-18のリーグ戦には4チームが参加していて、それぞれに20人ずつくらいの選手が登録されている。だけど、その20人がすべて18歳や17歳というわけではなくて、もっと若い選手達も含まれているんだ。本当の意味で同年代となると各チームに10人ずつくらいかな」
J「15歳以下の若い選手はたくさんいるよ。でも、18歳より上で20代の選手はほとんどいない。みんな高校を卒業すると大学へ進学したり、仕事に就いたりするために島を出てしまうんだ。いまもアメリカの大学に通っていて、大会の度に帰ってくる選手が何人かいるよ」
――多くの選手は戻ってこないということですか?
J「そうだね。代表チームに入っていれば少し違うけど、ほとんどの選手は戻ってこないかな」
【次ページ】プロを目指して、2人の挑戦は続く