欠場続出の次節トリノ戦
翌朝の地元紙で本田の評価がそこそこ良かったのは、これらの動きが好意的に見られたからだろう。相手の良さを消しにかかり、戦術を駆使してプレーを破壊するイタリアサッカーで成功するためには、それ相応の対処が必要となる。
厳しい当たりに怯まず、チームのためにDFをボールを運ぶ。シーズン大詰めになってではあるが、本田のプレーもここで自然にかみ合うようになった。
もっともゴールは依然お預け。周囲との連係を取り戻した次は、得点への強引さが求められる。サッスオーロ戦でも後半8分、ボネーラのクロスをフリーで受けながら不正確なヘッドを放ったシーンがあったが、ああいうチャンスは確実にものにして欲しかった。
次節トリノ戦は、ボナベントゥーラやスソが出場停止になる。メネズも出られず、チェルチの回復も不透明、そしてエル・シャラウィも何分使えるかわらかない状態では、前線がどうなるか予測が立たない。その中で本田は、チャンスを切り開くプレーができるか。2試合続いた良い流れを継続するとともに、さらなる発展形を見たい。
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