結果を重視する長友
まずは後半29分、左サイドをドリブルで攻め上がりクロス。DFのブロックに合うがCKを取る。その後も懸命に走った。積極果敢に仕掛けるインターセプトや、味方がボールを奪われたら攻撃参加から戻り、高い位置で奪い返す動きなども戻っている。「誰よりも体を追い込んでいる」という長友が、コンディションを着実にあげていることは確認できた。
ユベントスのアッレグリ監督は、マンチーニ監督よりも15分早く3バックへ変更している。連戦でくたびれたリヒトシュタイナーを下げてロムロを右アウトサイドに回し、ファン・ジェズスを押し込んでいた。しかし長友投入後、彼はポジションを押し下げられ、1対1を仕掛けられた。
そして後半37分、長友は決定機を作る。前線に飛び出したパラシオのフォローへ走ると、左サイドでボールを受けたのちにDF1人をかわして左足でクロス。これは正確に前線のイカルディに通るものの、イカルディの体は伸びきってしまい、ヘディングシュートは上に浮いてしまう。不運にもチームの失点は、その1分後のことだった。
結果がモノを言う世界。何よりインテルは、結果が出ないということで選手たちが批判を受けている。攻撃を期待されて使われた以上、点に絡まなければ意味がない。「パフォーマンスが良くてもチームが負ければどうしようもない」というのは、長友の言う通りだった。
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