元C大阪カチャルは希望を失わず
そしてこれはHSVに限ったことではなく、同じく残留を争う他の5チームにも言えることだ。ハノーファーの10番、シュティンドルは既に来季からのボルシアMGへの移籍が成立しているため、この種の話とは関係ないが、このような選手は稀である。
なおプレッシャーと無縁であるせいか、シュティンドルは前節アウクスブルク戦で2ゴールを決めて、勝利の立役者となった。ハノーファーは降格圏を抜け出している。
このような残留争いにおいては、クラブ側はもちろんのこと、やはり選手も必死にならざるを得ない。セレッソ大阪にも在籍したカチャルは、18日付のキッカー紙に対してこう述べている。
「我々は重圧をうまく扱わなければならない。子供ではないのだからね。決定的に重要なことは、我々はシャルケ戦で意思や意欲を示さなければならないということだ」
HSVは「最後の試合」をホームで戦う。相手はシャルケである。HSVが残留するためには勝利が最低条件であり、後は他会場次第ということになる。
もちろんカチャルは諦めてはいない。
「希望は過ぎ去ってはいない。我々はシャルケとの最後の試合をなんとしてでも勝たなければならない。そうすればもう1つチャンスを得られるということを確信している」
16位に入れば、2部の3位との入れ替え戦に回ることになる。最後のチャンスを掴める。
そしてこのカチャルの気持ちは、残留争いの最中にあるクラブの全選手に共通するところでもあるだろう。ブンデスリーガの最終節は、23日の15時30分から全試合が同時刻にキックオフとなる。
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