収入、予算が大幅に減少も
2部に落ちてしまうと、ビルト紙によれば、HSVはまず予算の削減を強いられる。1億2000万ユーロ(約163億円)から7500万ユーロ(約102億円)まで減少する。半分とまではいかないが大幅減だ。テレビ放映権による収入は2600万ユーロ(約35億3000万円)だったのが、1200万ユーロ(約16億3000万円)と半分以下になる。
スポンサー収入は40パーセント分が縮小となり、およそ2500万ユーロ(約34億円)から1500万ユーロ(約20億4000万円)にまで減ってしまう。年間シートやVIP席の販売でも損失を被ることになる。1部と2部の間には、格差が存在する。
そして選手に支払うことの出来る給与の額も限られてくる。ファン・デル・ファールト、カチャル、ヤンセンといった主力の放出は避けられず、ヴェスターマンやライコヴィッチといった他の選手とは来季に向けた交渉に持ち込まれるだろうとのことだ。
また、HSVのマスコットである「ディノ」は降格とともに役目を終えて、消え去ってしまう運命にあるらしい。ビルト紙は「これ以上の生存権はない」と記している。
つまり降格という言葉がネガティブな響きを持つように、2部に落ちてしまうとポジティブなことはほとんどない。HSVにとっては、ザンクト・パウリとのハンブルク・ダービーが実現するくらいである。
デフレ・スパイラルにはまり込んでしまう。昨シーズンに降格したニュルンベルクは現在10位と、1部に復帰するメドは立っていない。
【次ページ】元C大阪カチャルは希望を失わず