かつて高原も所属した名門の危機
残留争いが終わらない。ハンブルガーSVは、先週末の第33節でシュトゥットガルトに1-2で敗れた。指揮官ラッバディアは、5月18日付の独大衆紙ビルトに対して次のようなコメントを残した。
「展望と情勢は劇的に悪化したよ。我々はチームとして機能しなかった。しかし全てを灰に帰すことは出来ない。平静を失うことは許されない。そして最後の試合がやってくる」
ラッバディアの言う「最後の試合」、つまり23日のブンデスリーガ最終節を残して、依然として降格するチームは1つも決まっていない。降格の可能性があるチームの、現在の順位と勝ち点は以下のとおり。
13位 ヘルタ・ベルリン 【35】 (細貝萌、原口元気所属)
14位 フライブルク 【34】
15位 ハノーファー96 【34】 (清武弘嗣、酒井宏樹所属)
16位 シュトゥットガルト 【33】 (酒井高徳所属)
17位 ハンブルガーSV 【32】
18位 パーダーボルン 【31】
ハンブルガーSVは17位に沈んだ。かつて高原直泰も所属した名門は、51年に渡るブンデスリーガの歴史に幕を下ろそうとしている。HSVはかつて2部に降格したことが1度もない。降格すれば、まず名誉の失墜に繋がる。そして金銭面でのダメージを受けることになる。
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